餅まき
先日、三世代くらいの年齢差で「餅まき」の話になった。
「最近、餅まきするとこなかもんね~」
と思ってることと、
「餅まきのあるち聞くと楽しみやった~」
という思い出は、全員一致の意見でした。
私の小さい頃も、家が建つ時、餅まきがあっていて、とても楽しみでした。
私たちのころは、お餅はビニールに包まれていて、市販の小さなお菓子とかも降ってきたりしていました。
先輩の時代は、もろにお餅が投げられていたそうで、お餅を拾うとその中にお金が入ってないか「潰して確認してたんだよー」なんていいながら、時代の差を笑いあったりしました。
そもそも餅まきって。。。
上棟式の際、災いを祓うための儀式なんですって。
実は、昔々から家が建つことは大きな厄災を招くという考えがあったそうです!
餅や小銭をまくことで他人に厄を持って行ってもらうという説があるとか。
面白いのは、、、
昔、家を建てることは地域の人たちとの共同作業でした。
そして、「家を建てる」ということは「富がある」ということなわけで…厄災というのは家を建てられない人の嫉妬も有ったとも言え、その富を地域の共同体で分け与えることで、厄災を避けるということも踏まえられていたということです。
神饌であり保存食でもある『餅』や富の分配の形としての『小銭』をまく(分配する)ことが、地域の共同体の中での生活を円滑におこなうための習慣だったそうなんです。
なんか、神に祈りを捧げるんだけど、結局のリアルなコミュニケーション手段であることが、なんだか微笑ましいです。
今となっては、地域のコミュニティーも薄れ、命のある家が少なくなった分、上棟式も餅まきもなくなったし、あってもそれでは意味をなさないかもしれない。
さて、災いはどこかからやってくるだろうか?