続 餅まき

餅まきをする時、まずはじめに建て主さんに投げる というのがあるそうだ。
奇数の数のお餅を包んで、その年と建て主さんの生まれなどを考慮して、投げる方向なんかもあるのだそうだ。

家には「鬼門」などと呼ばれる方角があるのを聞いたりする。
何も知らずに適当に投げた方向が、もしそのような方角だったら…

家を建てると大きな災厄を招くと言われるのは、こういう所にあるのかもしれない。
家を建てたばかりに不運が続くとか、災難にあうとか、考えられずに家が建つと…!

昔の、良い棟梁が建てた家はだいたい繁盛しているのだとか。よく考慮して建てられている。

家の向きや間取りといったところとか、鼠だったり亀だったり、デザイン以外にその家を象徴するような鏝絵があったり、実は其処此処にいろんな意味を含んでいる。

   
 

だから、昔の左官さんと右官さんは密に組んでいたそうだ。
その家の繁栄を願い、家族の幸せを祈って家を建てるのだから。

今でもそう。こういった教えに習って家作りをする大工さんや、想いを持って仕事をする職人さんはいらっしゃる。

迷信と思うか否か。それより前に、住まい手を想えばこそ。

  

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