琥珀
樹木がヤニを出すのは、自分自身の身を守るため。
雨の多い土地に育つ木ほどヤニが多いといわれています。
天然の樹脂ですから、水分を弾いて、腐朽を防ぐ働きもあるのです。
ヤニが多いことで知られている松は材に粘りがあり、強度もあります。
古い木造家屋で、梁や鴨居に残った節から松ヤニが出てきているのがよく見られます。
伐採されて木材になっても、やはり梅雨頃になると出てくるようです。
木は伐られても、梅雨を覚えてるんでしょうか。
自らを守ろうとしているんですね。
「節」と言えば、人工林を育てる際に、「枝打ち」という作業が行われます。
枝を切ってあげることで、栄養が分散されず、上へ上へと伸びて行く手伝いをします。
そして、枝を切ってあげることは、節のない材をつくることになります。
私は、節があるのは木にとって当たり前なので、節のある材の方が何となく愛着が持てます。
しかし一般的には、「無節」の材が重宝されるようです。
もうすぐ梅雨です。
日本の樹々達が、ソワソワしている頃かもしれません(*^^*)