「木」へん
「山城さんなら、お好きでしょう?」
そう言って、おばあさんが貸してくださったご本。
私がこんな活動をしているなんて話したことないのに…顔に出てるんでしょうか笑
【木】
地に根を下ろし、天へ枝と幹を伸ばす木の形。「生(いき)」が語源。呼吸の「息」の語源もまた「生(いき)」。
【林】
木が並び立ったさまから、林のこと。育成する意の「生やし」が語源であり、人工的に作られた樹林の意味合いもある。
【森】
「木を」三つ組み合わせた形で、森のこと。樹木が群がりしげっているところから、身の引き締まるさま、おごそかな意に用いる。「盛り」が語源とされる。
【杜】
「杜」は、神域の木々のことで、「サカキ」と読む例もある。古くは、神の鎮座する社や神社のことを「もり」と読んだ。神はもと聖なる木や森を依り代としており、そのもとに次第に社殿が造られ、「社(もり)」は、「屋代」の意の「社(やしろ)」と読むようになった。
【森羅万象】
「森羅」は無数の樹木が茂り連なる意。「万象」は全ての形の意。宇宙に存在するすべてのもの。
こんな風に木は、太古の昔から人々が「生きる」ことと深い関わりがあるということだろう。
家造りによく使われてきた木を見てみる。
【杉】
真っ直ぐに空へと伸びる姿から「直木(すぎ)」が語源。
日本は木目を見ながら木材を割っていく針葉樹文化で、欧米は木目に関係なく人間の目的にあわせて挽いていく広葉樹文化と言われている。縄文遺跡から杉の丸太船が発掘され、登呂遺跡では木製品の80%が杉製であったことなど、日本特産の杉はまさに我が国の針葉樹文化の筆頭だろう。
【檜】
語源は、檜の板で発火させた「火の木」説と、神の坐す宮に使われる最高の木を、万物を生み育てる太陽の「日」をもって表した「日の木」説がある。
1300年、法隆寺を支え続ける木。20年ごとに社殿をあらため、晴々と神をことほぐ伊勢神宮の木。
素戔嗚尊が「瑞宮の材にすべし」とした檜は、白々として香り高い、宮大工の木だ。
【松】
和名は、神を「待つ」木。ご神木の松や年神様の依り代となる門松など、古くから松は神の降臨を待つ木だった。「祀る」という言葉は、松を崇めることに由来する。
日本に生える代表的なものな黒松や赤松。どちらも松脂を多く含み、よく燃えて急速に高温に達することから、古代のタタラ製鉄から現在の日本刀の鍛錬まで松炭が欠かせない。
それに、
【材】
建築に使う木。ある物を作る元になるもの。能力。才能。
「才」は、神聖なところの表示として立てる立札の木の形で存在するものを意味する。
【杢】
大工。「大工」はもともと古代、中世の工匠などを指揮した指揮工のことで、木工寮の長のこと。大工職人を、意味する言葉は「番匠」だったが、後に、大工が「棟梁」と呼ばれるようになり、大工は番匠そのものを意味するようになった。「木」と「工(たくみ)」を合わせた国字。
木に纏わるものが、漢字からもわかる。
「楽」「極」「東」なんかもそうだ。
そんなところにも「木」が隠れていたんだなぁ。
木に纏わる古くからの教えが見えてくる。
確かに私、こんなの お好きです♡(*^^*)