古民家解体

先日お祓いをしていただいた古民家の解体作業が始まりました。
手間暇をかけて作られ、長い歴史を歩んできた家も、その年月を思うと解体するのは本当にあっという間です。

  
もともと茅葺き屋根だったものの上にトタンを覆った屋根です。
こんなにたくさんの茅が使われていました。
小屋裏には、乾燥させた茅が次の出番を待ったままでした。
昔は、茅葺き屋根や藁葺き屋根を地域のみんなで管理していました。

山には屋根用の茅を育てる茅場があり、それを各家々に持ち帰り、小屋裏などで乾燥させます。

乾燥させた茅を今度は持ち寄って、屋根の葺き替えをみんなで行っていました。

持ちつ持たれつ、みんなでみんなのことを考えていました。
いつでも葺き替えられるくらい、たくさんの茅がストックされていました。

いつも未来のことを想った先人達。
私たちも豊かな未来のために、文化を残す。

  
まだまだ使える材を、大切に取り出す。

取り出すと見える、職人の技。

見えないところにそれはあるので、解体することによって勉強できる技術だ。
私もわからないなりに、話を聞いてみるが、面白いと思うことが何とも多いこと!

先人達の賢さに脱帽するのです。

さぁ、希望の星が見えてきた!

  

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