「暮らす」ことは楽しいのだ
「暮らし」について意識することは、どれくらいありますか?
日常生活というのは、なかなか区切られないもののように思います。
例えば「仕事をする」以外の時間だし、「勉強する」以外の時間、「遊びに行く」以外の時間であり…「生活する」以外の時間とは言えないですよね。
『何かをする』以外の時間の全般を私たちは「日常生活」や「日々の暮らし」と呼んでいるのではないでしょうか。
『何かをする』以外の時間を、特別に意識する人は、”暮らしの達人”だと私は思います。
けれども実は所々で誰でもこの意識は持っているものだと思うんです。
ちょっと生活の動作を細かく分けてみましょう。「食事」や「入浴」、「洗濯」や「掃除」、「ハミガキ」だったり「お化粧」だったり。こうすると好きなものが出てきたりしませんか?
食事に拘る人、料理が得意な人、食べることが好きな人、、、洗濯時間が快感の人、お洒落が大好きな人、、、生活の中でも好きな時間は「なんとかの時間」と切り取ることができますね。この時間はきっと特別なんです。
特別な時間は、楽しいものです。
もっともっと生活を区切ってみましょう。
顔を洗った後に「タオルで拭く」もっと区切って「このタオルで拭く」。食卓に向かい「椅子に座る」もっと区切って「どの椅子に」。
区切ったことを考えてみましょう。
どのタオルで顔を拭こうか?今日は花柄で拭いてみよう。ちょっと女の子らしく。
今日は急いでるから椅子には座らないぞ。立って食べたら怒られるかな。
区切ってみることは意識したということ。タオルを選ぶのに理由ができると、ただ拭くだけにはなりません。そして選ぶということは、自分の好みや気分や希望を知ることになります。選んだタオルで顔を拭くとそれなりの思いがついてきます。
ちょっと意識することは、特別な時間をつくることになるように思います。この時間から、ずっと素敵な時間が始まるのです。
日々の暮らしを、ただ「その他」の時間とするのをやめて、自ら「暮らす」ことをしてみましょう。すると、より毎日が楽しく思えるように思えます。
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