曼珠沙華
「すごかね。彼岸花って、本当に彼岸に咲くたいね~」と、いつもながら母。
今年も、好きな赤の他に、白や黄色が多く見られます。
彼岸花って、花が咲くとき、花だけ。
しかも葉っぱはあとから生えるらしくって。
ヘェ~
なんだか逆の生長をするそうですよ。
とてもノスタルジックで、魅惑の花です。
あの世とこの世が最も通じやすいとされる時期に、おかえりなさいと大地に手向けられる。
田んぼの畦道に多く咲くそれは、それが持つ毒で土竜や鼠を防除し、私たちの作物を護る。
また、澱粉を多く含むそれは、いざという時の食料に備えられたとも言われる。(水にさらすと毒は抜けるそうです)
まるで天から守られているようだ。
季節、気候、日本に四季折々があること、自然の摂理とは、偶然とか不思議だけでは済まないような、むしろ必然で理に適った誰かの愛情のように思えたりする。
何かの、腕の中に包まれているような気にさせられる。
作物が育つこと。毎日食べ物を戴けること。元気に働けること。日々の出来事が自分を成してゆくこと。
感謝する日。
いつも有難う御座います。
嗚呼、このコントラストたるや!